中学生が不登校になる原因は?【対処法・進学についても詳しく解説】

こんにちは!家庭教師のアーチ、代表の白岩です。

今回は「中学生が不登校になる原因」について、その対処法高校進学の話にも触れながらお話ししていきたいと思います。

今回のテーマ
中学生が不登校になる原因

このページをご覧になっている保護者の方は、中学生のお子さまをお持ちで不登校状態、または不登校気味という状況ではないでしょうか。

「子供が不登校だけど原因が分からない・・・」
「親がどのように接していけば良いのか分からない・・・」
「中学を卒業した後の進路が心配・・・」

などこのように色々な心配を抱えながら、日々過ごされているのではないかと思います。

今回は原因だけではなく、その兆候や相談先についてもお話ししていきますので、原因究明や問題解決に向けてのヒントにして頂けますと幸いです。

中学生の不登校の原因

中学生の不登校には様々な原因が考えられます。以下にその一部を列挙します。

①いじめ

学校でのいじめは、中学生が不登校になる大きな要因の一つです。

これは、同級生や年上の生徒からの精神的・肉体的ないじめや、SNSでのネットいじめが原因となることがあります。

②学習困難

学習について行けない、テストのプレッシャー、学業成績に対する過度な期待など、学習に関連するストレスが中学生が不登校になる原因となることもあります。

③学校の教育環境

教師との関係や学校の教育方針、クラスの雰囲気など、学校の教育環境に適応できないことが中学生が不登校になる原因となる場合もあります。

④身体的・精神的健康問題

不登校の中学生の中には、うつ病、不安障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症スペクトラム障害(ASD)などの精神的健康問題が原因の場合があります。

また、慢性的な身体的病気を持つ中学生も不登校になる可能性があります。

⑤家庭の問題

家庭内の問題や、親との関係の問題が中学生が不登校になる原因となることもあります。

家庭環境の変化、例えば親の離婚や転勤、兄弟の出生などが原因となることもあります。

以上のように、中学生の不登校の原因は多岐にわたり、個々の状況や環境によるところが大きいです。理解と対応が求められます。

不登校の原因がわからない時の親がすべき対処法

中学生が不登校になる原因がはっきりしない場合でも、以下のような対策が考えられます。

①対話を試みる

まずは、非難や否定的な言葉を避けて、感情を尊重した上で対話を試みます。

不登校である子どもの気持ちを理解しようとする姿勢を見せることが重要です。

②専門家と連携する

心理カウンセラーや学校のカウンセラー、教育相談機関などの専門家と連携し、適切な不登校支援を求めることが有効です。

専門家は中学生が抱える問題を理解し、解決策を提案するのに役立つことが多いです。

③学校との連携

学校と連絡を取り、問題が解決するまで協力をお願いします。

教師や学校カウンセラーからも、子どもの学校生活の状況を知ることができます。

④生活リズムの維持・改善

中学生が不登校になると生活リズムが崩れがちですが、体調を崩さないように、適度な運動、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠などの生活習慣を維持することが大切です。

⑤子どもの興味・関心を尊重する

不登校の期間も、子どもの興味・関心を尊重し、学ぶ機会を作り出すことが重要です。

これは、不登校である子どもが自分自身を価値ある存在と感じるのに役立ちます。

⑥プレッシャーをかけない

不登校である子どもに学校へ行くプレッシャーをかけすぎないことも大切です。

それは逆効果になり、不登校の状況をさらに悪化させる可能性があります。

中学生の不登校は、その原因が何であれ、複雑な問題です。

専門家と連携し、適切な不登校サポートを提供することが大切です。

中学生が不登校になる兆候

中学生が不登校になる前に見られる兆候やサインはいくつかあります。

ただし、これらの兆候がすべての中学生に当てはまるわけではなく、またこれらの現象が見られたからといって必ずしも不登校につながるわけではありません。

以下に、中学生が不登校につながる可能性のある兆候をいくつか挙げてみましょう。

①学校への興味・関心の減退

学校の話題を避ける、学習や学校行事に対する関心が薄れる、友人と遊ぶことが減るなど。

②身体的な不調

頭痛や腹痛、吐き気などの身体的な不調を訴えることが増える。

また、これらの症状が学校に行く時間に特に現れることもあります。

③睡眠の問題

眠れない、逆に過度に眠い、起きられない、夜更かしをするなどの睡眠パターンの変化

④情緒の変動

機嫌が悪い、怒りやすい、不安を表す、うつ状態になるなどの情緒の変動。

⑤学業成績の低下

テストの成績が下がる、宿題をしない、学習に対する意欲の低下など。

⑥孤立感や社交性の欠如

他の中学生との交流が少なくなる、学校やクラスの中で孤立しているように見える、学校での友人関係に問題があるような様子。

これらの兆候が見られた場合、まずは子どもと対話を試み、その気持ちを理解しようとすることが大切です。

また、必要であれば専門家や学校のカウンセラーに相談することも重要です。

中学生の不登校に関する相談先

中学生の不登校についての相談は、以下のような機関や専門家に行うことができます。

①学校の教育関係者

学校の教師やカウンセラーは、子どもの学校での様子を最もよく知る人々で、適切なアドバイスや対策を提案できます。

学校との連携は、不登校問題の原因究明や解決に向けて非常に重要です。

②教育相談所や学校心理士

各地方自治体には教育に関する相談窓口が設けられています。

また、学校心理士は学校生活や学習に関する問題を専門的に扱います。

③児童精神科医

中学生が不登校になる原因が精神的な問題にある場合、児童精神科医の診断と治療が必要となる場合があります。

うつ病や不安障害、自閉症スペクトラム障害などが原因として疑われる場合には、専門的な医療機関に相談すると良いでしょう。

④ホットラインや相談窓口

不登校の中学生に関する相談を専門に受け付ける電話相談オンラインの相談窓口もあります。

緊急性のある問題や匿名での相談を望む場合に便利です。

⑤コミュニティセンターや非営利組織(NPO)

一部のコミュニティセンターNPOは不登校である中学生に関する不登校サポートを提供しています。

これらの組織は地域社会のネットワークを持ち、不登校の原因究明や解決のためにさまざまなリソースを提供できる場合があります。

いずれにしても、親が不登校である子どもをサポートし、子どもの原因や困難を共有し、解決策を見つけるために必要な手続きを進めることが重要です。

不登校の中学生でも高校に進学できるの?

不登校の中学生でも高校に進学することは可能です。

ただし、そのためにはいくつかのステップを踏む必要があります。

まず、中学校の学習内容を自宅学習や通信教育、学習支援センター(学習塾や家庭教師)などを利用して身につけることが重要です。

これは、不登校中学生が高校に進学するために必要な学力を獲得するためです。

次に、高校入試に対応するための学習を行う必要があります。

私立高校の場合、一般的には中学生活の全般的な評価や面接、筆記試験などが行われます。公立高校の場合、入試試験を行っています。

また、不登校経験がある中学生に対応した学校を選ぶことも大切です。

通信制の高校やフリースクール、サポート体制が充実した学校など、様々な選択肢があります。

具体的な手続きや準備については、学校のカウンセラーや教育委員会、地域の教育相談センターなどに相談することをお勧めします。

これらの専門家たちは、不登校の中学生をサポートし、最適な教育計画を立てるためのアドバイスを提供できます。

不登校の中学生が高校受験をするのに出席日数は影響する?

日本の高校入試においては、基本的には中学校の成績入試試験の結果が重視されます。

出席日数による影響は一般的には直接的には小さいと言えますが、以下の点については考慮する必要があります。

①学習内容の理解

出席日数が少ないと、不登校である中学生は学校で教えられる学習内容を十分に理解する機会が減るため、学力が十分につかない可能性があります。

これは高校入試の学力試験に影響します。

②成績評価

一部の高校では、中学校の学業成績生活態度を見る場合があります。

原因にもよりますが、不登校によって出席日数が少ない場合、これらの評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

③推薦入試やAO入試

特に私立高校では、推薦入試やAO入試という形で中学校の成績活動歴を重視する場合があります。

原因にもよりますが、不登校によって出席日数が少ない場合、評価に影響する可能性があります。

ただし、不登校によって出席日数が少なかったとしても、自宅学習や通信教育、学習支援センター(学習塾や家庭教師)などを利用して学習を進め、試験に対する十分な準備をすることができれば、高校入試に合格することは十分に可能です。

また、不登校経験がある中学生に対応した教育制度や学校を選ぶことも一つの方法です。

例えば、通信制高校サポート体制が整った学校などでは、出席日数によらずに高校進学が可能です。

以上のことから、不登校になった原因にもよりますが、出席日数は一部の高校の入試に影響を及ぼす可能性がありますが、それを補うためのさまざまな方法が存在します。

不登校中学生の状況に応じて最適なサポートを受けられるよう、教育専門家や相談機関と連携することが重要です。

中学校3年間不登校でも受け入れしている高校

中学校3年間不登校だった中学生でも受け入れている高校には、様々なタイプの学校が存在します。

以下にいくつかの例を挙げてみます。

①通信制高校

通信制の高校は、不登校経験のある生徒が自宅で学習する形式の高校です。

教材は郵送されたり、オンラインで提供されたりします。

通信制高校は出席日数に厳しくないのが特徴で、中学生時代に不登校経験がある生徒にとっては適した選択肢の一つとなります。

②サポートスクールやフリースクール

これらの学校は従来の教育システムに馴染めなかった生徒を対象とした学校で、一人一人の生徒に合わせたカリキュラムを提供します。

中学生時代に不登校経験がある生徒に対する理解とサポートがあります。

③進学塾や予備校による高卒資格取得コース

これらは通常の学校とは異なりますが、中学卒業後に高等学校卒業程度認定試験(旧大検)を受けて高卒資格を得るためのコースを提供しています。

これらの学校や制度は、一般的な高校とは異なり、出席日数や一般的な学習環境に固執しないため、中学生時代に不登校経験がある生徒でも受け入れています。

しかし、それぞれのシステムには特性と長所・短所がありますので、不登校のお子さんや保護者のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。

また、入学にあたっては各学校や制度の詳細な入学要件を確認することも重要です。

不登校中学生が勉強する上でのポイントは?

不登校の中学生が効果的に勉強するためには以下のような点を考慮すると良いでしょう。

①自分のペースで学習する

自分自身が理解するスピードや能力に合わせて学習を進めていくことが大切です。

不登校である中学生の場合、無理なペースで学習を進めるとストレスが溜まり、逆に学習効果が下がる可能性があります。

②計画的に学習する

不登校である中学生の場合、一日の学習時間や週の学習計画を立てることで、目標を明確にし、学習の進行を把握することができます。

③バランスの良い生活を送る

不登校である中学生の生活は乱れやすい傾向があります。

健康的な食生活、十分な睡眠、適度な運動は、学習効果を高め、ストレスを管理する上で重要です。

④得意な科目から学習する

不登校中学生の学習のモチベーションを上げるためには、得意な科目から始めて自信をつけることが有効です。

⑤質問することを恐れない

分からないことがあれば、恐れずに質問することが大切です。

それが通信教育の指導員であったり、ネット上の教育フォーラムや掲示板であったりすることもあります。

⑥学習環境を整える

静かで明るい場所で集中して学習できる環境を作ることも重要です。

不登校である中学生はデジタル機器(スマートフォンやゲーム機)に依存しやすい傾向があるので、デジタル機器(スマートフォンやゲーム機)の通知をオフにするなど、勉強を邪魔する原因を減らすことも有効です。

不登校である中学生が学習を進める際には、学校とは異なる学習方法やペースが求められます。

また、学習方法は一人ひとりによって違うので、自分に合った学習方法を見つけることも大切です。

必要ならば専門家や教育相談機関に相談することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

中学生が不登校になる原因はいくつかありますが、中学生は思春期なので原因が分からないことが多いのも現状です。

仮に原因が分からないとしても、決して焦らずに専門家の手も借りながらゆっくりと対処していく事が重要です。

昔のように「不登校=進学できない」ということはありません。不登校の中学生が進学できる高校や学校も年々増えてきています。

今回の内容が、お子さんの将来に向けてのベストな選択をする助けになることを願っています。

私が運営している家庭教師のアーチでも多くの不登校中学生をお預かりしております。

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実際に家庭教師を紹介させて頂いているご家庭からも喜びの声を頂いておりますので、家庭教師による不登校支援にご興味のある保護者さまは気軽にご相談頂けますと幸いです。

お子さまの進路選択のお力になれれば嬉しいです。