不登校の中学生を支援してくれる施設や機関は?【専門家が詳しく解説】

こんにちは!家庭教師のアーチ、代表の白岩です。

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今回は「不登校の中学生を支援してくれる施設」についてお話ししていこうと思います。

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私も家庭教師のアーチを運営していますが、不登校の中学生からの相談も数多く頂いております。自分の子供が不登校になった時に、

どのような支援機関や支援施設が利用できるのか?

どのような支援機関や支援施設が自分の子供に合っているのか?

このような心配をされる保護者の方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、保護者の方のこのような心配や不安が少しでも軽減されるように「不登校の中学生を支援してくれる施設」についてお話をしていこうと思います。 

不登校の中学生に必要な5つの支援とは?

不登校の中学生に必要な不登校支援は大きく分けて以下のようなものが考えられます。

①心理的支援

不登校になった中学生が抱えている問題や感情に対して理解し、感情的なサポートを提供することが重要です。

これは学校心理士によるカウンセリングや心理療法を通じて行われることが多く、不登校中学生が自身の感情を理解し、問題を解決、学校復帰するための手段を探すのを助けます。

②教育的支援

不登校の中学生は学校に行くことが困難であるため、学校のカリキュラムに従って学習を続けるのが困難な場合があります。

そのための学びの場として、家庭教師やオンライン学習プログラムなどを利用することで教育相談をすることも学校復帰へ向けての重要な手段となります。

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③社会的支援

不登校によって、友人や同級生との社会的なつながりが失われる可能性があります。仮に学校復帰したとしても、集団活動などの社会的なつながりが原因で不登校に戻ってしまう可能性もあります。

そのような状況を防ぐためにも、コミュニティグループやクラブ活動、オンラインの友人グループなどの集団活動を通じて、新たな社会的なつながりや居場所を作る不登校支援が必要です。

④医療的支援

不登校の原因が身体的な健康問題や精神的な問題である場合、学校復帰に向けて医療的な不登校支援も必要です。

これには医師や心理療法士との定期的な面談必要な薬の処方などが含まれます。

医療的支援を受ける子のイラスト

⑤家族への支援

不登校の中学生が問題を解決していくためには、親のサポートが不可欠です。不登校の中学生を持つ親もまた、不登校の問題解決や学校復帰に向けての情報収集や支援を受けることが情報や支援が必要です。

親をサポートすることで、親自身が不登校中学生である子供の支援者となることが可能になります。

以上のような不登校支援が重要である一方で、個々の不登校中学生の状況により適切な支援方法は変わるため、個々の不登校中学生に合わせた柔軟な対応が求められます。

そこで不登校中学生の不登校支援を行っている施設をいくつか紹介したいと思います。

不登校中学生をサポートをする公的な7つの支援施設・相談機関

日本における公的な支援施設・相談機関としては、以下のようなものがあります。

①学校関連の機関

学校自体や学校が設ける学習支援室、進路指導室などがまずは不登校支援の窓口となります。

また、各都道府県や市町村には教育委員会があり、不登校中学生の心のケアや教育相談を受け付けています。

学校で相談を受ける親子のイラスト

②子供の家(フリースクール)

公立の学校に通えない不登校中学生を対象に、学習支援や教育相談生活指導、心のケアなどの不登校支援を行っている支援施設です。

不登校支援にフリースクールが選ばれる理由

③児童相談所

児童相談所は不登校児童の人権を守り、子供たちが健やかに育つための相談や不登校支援を行っている支援施設です。

児童相談所は、心の問題や虐待、いじめなど様々な問題に対して相談が可能です。

④コミュニティセンター

地域に根ざした活動を行っており、不登校中学生やその親に対して、様々な情報提供や不登校支援を行っている支援施設です。

⑤生涯学習センター

地域の教育施設で、大人だけでなく不登校中学生に対しても様々な学習支援、教育相談の機会を提供しています。

⑥保健所

地域の保健活動を行っており、不登校中学生の心の問題についても相談が可能な支援施設です。

⑦ホームスクール協会

ホームスクーリングを支援するための団体で、不登校中学生やその親に対して、ホームスクーリングの方法や情報を提供しています。

これらの支援施設や支援団体は、不登校中学生やその親に対して様々な形で不登校支援を行っており、それぞれの困りごとや要望に応じて利用することができます。

⑧適応指導教室

適応指導教室は、不登校の児童・生徒を支援するために教育委員会が設置する施設で、安心して過ごせる環境を提供し、学校復帰や社会的適応を目指します。専門スタッフが学習支援カウンセリング社会スキルの育成を行います

また、学校とは異なる落ち着いた環境で、個別のニーズに応じた柔軟なプログラムを提供するのが特徴です。

適応指導教室は、学校復帰を唯一の目標とせず、子どもの心のケアや成長を重視します。適応指導教室の利用は保護者の申請や相談を通じて決まり、自治体ごとに適応指導教室の内容が異なるため、具体的な相談が必要です。

不登校中学生をサポートをする5つの民間団体や民間施設

不登校の中学生をサポートする民間の支援団体や支援施設としては、以下のようなものがあります。

①フリースクール

フリースクールは、不登校中学生を対象に、学びの場としての学習支援や生活指導や教育相談、心のケアなどを行っている支援施設です。

学校とは異なる環境で教育相談をしたり学習支援を受ける学び続けることができ、自分らしい生活を送ることをサポートしてくれます。

不登校の中学生が通うフリースクールとは?

②NPO法人/NGO法人

NPO法人やNGO法人には、いじめや不登校に対する支援を行っている非営利組織もあります。

これらの組織は、カウンセリングサービスを提供したり、親や教師への教育プログラムを実施したりすることで、不登校中学生を支援します。

不登校支援NPOの選び方とおすすめNPO法人5選

③カウンセリングセンター

専門のカウンセラー心理療法士が在籍しており、心の問題に対する個別のカウンセリングを提供しています。

学校復帰に向けて不登校の原因や解決策を一緒に考える場として、これらのセンターが利用されます。

④オンライン教育サービス

一部のオンライン教育サービスでは、不登校中学生の学びの場をサポートするための特別なプログラムを提供している場合があります。学校復帰したとしても、学習面の遅れで不登校に戻ってしまう可能性もあります。

自宅からでも学習を続けることができ、不登校中学生の有用な学びの場として、教育相談や学習支援の選択肢となります。

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⑤子育て支援グループ

地域の親たちが集まって形成される不登校支援グループもあります。

経験を共有したり、情報交換をしたりすることで、お互いに支え合うことが可能です。不登校の子どもだけでなく、その親も孤独感を感じやすくなるため、親の居場所も大事です。

このような不登校支援グループを探す際には以下のような方法があります。

1.オンラインコミュニティを活用する
2.地域のサポートグループや親の会を探す
おしゃべりをするお母さんたちのイラスト

これらの民間支援団体や支援施設は、公的な機関と異なる視点やアプローチで不登校の問題に取り組むことができ、多様な選択肢を提供します。

しかし、利用する際には、その団体や施設の信頼性や適切性を確認することが重要です。

不登校の中学生が支援を受けるメリット

不登校の中学生が支援を受けることによるメリットは以下のようなものがあります。

①問題解決のサポート

中学生が不登校になる原因は人それぞれで、家庭の問題、いじめ、学校での居場所のなさ、学習問題、精神的健康問題など様々です。

専門的な不登校支援を受けることで、これらの問題を理解し解決するための手段を見つけることができ、学校復帰への近道となる可能性があります。

②心理的な安定

中学生が不登校になると孤立感自己否定感を抱くことがありますが、不登校支援を受けることでこれらの感情を軽減し、居場所の確立自己肯定感を回復することが可能です。

また、専門家からのカウンセリングや心理療法を通じて、ストレス管理や感情調整の技術を学ぶこともできます。

また、学校心理士や専門家からのカウンセリングや心理療法を通じて、ストレス管理や感情調整の技術を学ぶこともできます。

心を大事にするイラスト

③教育的な機会の提供

不登校の中学生でも、教育相談をしたり、適切な不登校支援を受けることで学習を続けることが可能です。

学びの場として、学習支援教育相談学習支援自宅学習プログラムオンライン教育サービスなどを利用することで、不登校中学生は学業を継続し、将来の選択肢を広げることができます。それにより学習面、対人面での自身がつき、学校復帰に繋がるケースもあります。

④社会的なつながりの維持・形成

不登校になった中学生は、友人や同級生との社会的なつながりが失われ、居場所がなくなり孤独感を感じる可能性があります。

しかし、フリースクールなどの施設コミュニティグループオンラインの友人グループなどの集団活動を通じて、新たな社会的なつながりを作る不登校支援があります。

⑤親へのサポート

不登校の問題を解決するためには、親のサポートが不可欠です。そのために不登校の中学生を持つ親もまた、情報収集支援を受ける事が必要です。

親をサポートすることで、親自身が不登校である子供の支援者となることが可能になります。

これらのメリットは、不登校の中学生が自己肯定感を持ち、自分の問題に対処する力を育て、学習を続ける機会を提供することで、学校復帰やより良い将来への道を開く可能性があります。

不登校の中学生が支援を受けるデメリット

不登校の中学生が支援を受ける際のデメリットは以下のような点が考えられます:

①プライバシーの問題

不登校になった中学生が支援を受けるためには個人的な問題や感情を他人と共有する必要があります。

これによりプライバシーが侵害される可能性があります。

②依存性

不登校中学生が長期にわたり、学校心理士や外部の不登校支援者や施設に頼り続けると、自己解決する能力が低下する可能性があります。

これは特に、学校心理士や不登校支援者や施設が問題解決の全責任を負うような状況で起こります。

③ラベリング

不登校の中学生が不登校支援を受けると、「問題を抱えた生徒」とラベリングされる可能性があります。

これは自己認識や他人からの見方に影響を及ぼす可能性があります。

④コスト

一部の不登校支援サービスは無料ですが、カウンセリングや個別指導などの専門的な不登校支援サービスは費用がかかることがあります

これは家庭の経済的な負担となり得ます。

⑤効果の遅れ

不登校支援が必要な状況は一晩で改善するものではありません。

適切な不登校サポートを受けても、すぐに結果が出ない場合があります。そのため、継続的な不登校サポートと忍耐力が必要です。

先生が子供をサポートするイラスト

これらのデメリットを理解し、適切な不登校支援を選択することが重要です。

学校心理士や専門家とのオープンなコミュニケーションや、複数の選択肢から最適な不登校サポートを選ぶことで、これらのデメリットを最小限に抑えることが可能です。

施設利用にかかる費用について

①フリースクール

費用

・入会金: 5万円~20万円
・月額費用: 2万円~10万円
・年間費用: 30万円~120万円程度
・オプション: 個別指導(月5,000円~3万円)、イベント参加費(数千円~数万円)

②カウンセリング

費用

・個人セッション: 1回5,000円~1万円(45~60分)
・グループセッション: 1回3,000円~5,000円
・オンラインカウンセリング: 1回3,000円~7,000円
・医療機関: 保険適用の場合、1回1,500円~3,000円

③学習塾(不登校特化型)

費用

・入会金: 1万円~3万円
・月額費用: 2万円~8万円
・教材費: 年間1万円~3万円
・オンライン授業: 1回2,000円~5,000円

④家庭教師(不登校特化型)

費用

・時給: 3,000円~8,000円
・月額費用: 3万円~10万円(週1~2回、1回90分程度)
・オンライン家庭教師: 1時間2,000円~5,000円

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助成金・支援制度

・自治体による助成がある場合があります(例: 東京都ではフリースクールの費用を月5万円まで助成)。
・公的機関(教育支援センターなど)は無料で利用可能。
・費用の負担が大きい場合は、支援制度を積極的に調べましょう。

費用は施設やサービスの内容により大きく異なるため、詳細を比較検討し、子どもに合った選択肢を見つけてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

不登校の中学生を支援してくれる支援施設や相談機関はいくつかの種類があります。

お子さまのタイプや不登校の状況を考えながら適した支援施設や支援機関を選択する必要があります。

ただ、とりあえず支援を受ければ良いという事ではありません。

不登校の中学生が支援を受けることによるメリットもあれば、逆にデメリットもあります。

お子さまに合った支援方法を見つける際の参考にして頂けますと幸いです。

私が運営している家庭教師のアーチでも多くの不登校中学生をお預かりしております。

通常の訪問形式はもちろん、オンラインによる家庭教師の対応も可能です。

家庭教師ですので、指導曜日、指導時間、指導教科や学習レベルについてもご希望を頂ければ、その条件に沿った家庭教師を紹介する事が出来ます。

実際に家庭教師を紹介させて頂いているご家庭からも喜びの声を頂いておりますので、家庭教師による不登校支援にご興味のある保護者さまは気軽にご相談頂けますと幸いです。

お子さまの学校復帰や進路選択、居場所づくりのお力になれれば嬉しいです。