中学生の子供が不登校に!親が取るべき対応は?【詳しく解説します】
こんにちは!「家庭教師のアーチ」代表の白岩です。
今回のブログは「中学生のお子さまが不登校になった際に、親が取るべき対応」についてお話をさせて頂きます。
このページをご覧になっている保護者の方は、中学生のお子さまが不登校、または不登校気味の状態で、
「親としてどのように対応すれば良いのか…」
このような不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか?
私の運営している家庭教師のアーチでも中学生への不登校支援をしておりますので、その経験を生かして、不登校中学生に対して「親が取るべき対応」についてお話をしていこうと思います。
中学生のお子さまの状況に合わせて取り入れて頂ければと思います。
▼もくじ
●日本における不登校中学生についての課題や問題点
最近の調査によれば、不登校児童数が増加傾向にあることが示されています。
特に中学生の不登校児童数は顕著です。
そのため、不登校支援を必要とする不登校中学生の児童数も増加していると考えられます。
しかし、不登校支援を必要とする中学生が増加している一方で、中学生への不登校支援を担う専門職員の不足や、対応できる支援体制の未整備が課題となっています。
支援内容によっては、自治体や学校によって差があり、地域格差も生じています。
中学生が不登校になる原因や背景は多岐にわたり、個別の対応が求められます。
そのため、不登校中学生の支援体制や対応方法を充実させていく事が課題になっています。
また、不登校になった中学生に対しては、早期に適切な不登校支援を行うことが重要ですが、中学生が不登校になる兆候は見逃しやすいため、早期発見・早期対応の体制の充実も課題です。
子どもとの関わり方や、家族内での対応やコミュニケーションなどについても、支援が必要な場合があります。
以上のように、中学生の不登校に関する課題や問題点は多岐にわたっており、総合的かつ個別的な支援体制の充実が求められてきています。
●中学生が不登校になる原因5選
中学生が不登校になる原因はさまざまですが、以下のような要因が考えられます。
①学校関連の問題
学業の負担が大きく、授業やテストの成績に対するプレッシャーが高い場合や、学校での人間関係のトラブル(いじめや友人関係の悩み)がある場合などがあります。
また、学校の雰囲気に馴染めず、自分自身を表現しにくい環境にある場合も中学生が不登校になる要因となることがあります。
②家庭関連の問題
家庭環境にストレスや問題がある場合、中学生が不登校になる原因となることがあります。
例えば、家族間の不和、親の離婚や再婚、家庭内の暴力や虐待、家族の経済的な困窮などが含まれます。
また、家庭でのサポートや関心が不足している場合にも、中学生が不登校になることがあります。
③心理的な問題
中学生は思春期であり、心理的な変化が激しい時期でもあります。
うつ病や不安障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの心理的な問題が、中学生が不登校になる原因となることがあります。
④学業以外の興味や関心
中学生は学業以外の事に興味や関心を持ち、それに時間を費やしたいという思いが強い場合に、学校に行くことを優先しなくなることがあります。
例えば、ゲーム、趣味やスポーツ、芸術などへの情熱が強く、学業とのバランスが取りづらい場合に、中学生が不登校になる原因となることがあります。
⑤健康問題
病気や体調不良が継続し、学校に行くことが難しい場合に、中学生が不登校になる原因となることがあります。
このように中学生が不登校になる原因は複数あります。
これらの原因は一つだけでなく、複合的に絡み合って不登校の原因となることが多いので、偏った見方ではなく柔軟に色々な角度から対応するようにしましょう。
状況に応じて専門家の意見を参考にした方が良いケースもあります。
●中学生が不登校になる5つの兆候
中学生が不登校になる兆候には以下のようなものがあります。
①学校への抵抗や嫌悪感
学校に行くことに対して強い抵抗や嫌悪感を示すようになることがあります。
朝起きるのが億劫で、学校に行くことを拒否するようになったり、学校へ行くことに強いストレスを感じるようになったりした場合は、中学生が不登校になる兆候の可能性があります。
②身体的な不調
学校へ行くことに対しての不安やストレスが身体的な不調として現れることがあります。
例えば、頭痛や腹痛、吐き気などの症状が続く場合があります。
このような場合、中学生が不登校になる兆候の可能性があります。
③学業の成績の急激な低下
学業の成績が急激に低下し、以前に比べて興味を持たなくなったり、学習に対するモチベーションが低くなったりすることがあります。
また、遅刻や早退が増えることがあります。
このような場合、中学生が不登校になる兆候の可能性があります。
④社会的な活動の減少
友人や他人との交流が減少し、家に引きこもるようになることがあります。
外出を避け、人とのコミュニケーションを避ける傾向があるかもしれません。
このような場合、中学生が不登校になる兆候の可能性があります。
⑤心理的な変化
不安や抑うつ症状が増え、気分が持続的に沈んでいるように見えることがあります。
自分に自信を持てなくなり、自分自身に対する評価が低くなることがあるかもしれません。
このような場合、中学生が不登校になる兆候の可能性があります。
これらの兆候が見られる場合には、早めに専門家(例えば、学校のカウンセラーや心理療法士、精神科医など)に相談し、適切なサポートや対応を受けることが重要です。
●不登校の中学生に親が取るべき6つの対応
不登校の中学生に対する親の対応は以下のようなことが考慮されます。
①理解と受容
不登校の理由や背後にある問題を理解し、不登校になった中学生の感情や気持ちを受容しながら対応することが大切です。
中学生の感情や経験を否定せず、一方的に叱責するのではなく、共感し理解しながら対応する姿勢を持ちましょう。
②コミュニケーション
コミュニケーションを大切にしましょう。
不登校になった中学生の気持ちや意見を尊重し、一緒に話し合いをする機会を持つことで、中学生自身が自分の気持ちを整理し、解決策を見つける手助けをします。
③専門家への相談
不登校支援の専門家(学校のカウンセラーや心理療法士、精神科医など)に相談し、適切な支援や対応を受けることが重要です。
専門家は不登校中学生の状況を的確に評価し、適切なアドバイスや対応をしてくれます。
④学校との連携
学校との連携を大切にしましょう。
学校の担任やカウンセラーと協力して、不登校になった中学生の状況や課題を共有し、学校でのサポート対応を受けることができます。
⑤環境の見直し
中学生が不登校になった原因が学校や学業に関連する場合には、学校の環境や学業の負担を見直すことが必要です。
中学生のペースや興味に合った学習の方法を見つけるなど、環境を調整することで不登校中学生が学校に戻りやすくなるかもしれません。
⑥心のケア
不登校中学生の心のケアを十分に考えましょう。
不登校になった原因がストレスや心理的な負担によるものである場合には、中学生が自分自身を大切にする方法やストレスを軽減する方法を一緒に考えながら対応することが大切です。
このように、不登校の中学生に対して親が対応出来る手段はいくつかあります。
不登校の原因や状況によって変わってきますので、原因や状況を把握した上でベストな対応策を取れるようにしましょう。
●不登校中学生とコミュニケーションをとる際の4つの注意点
これまでの内容と重複する部分はありますが、不登校になるという事は、今まで以上に家庭内で過ごす時間が圧倒的に増えます。
その時間の中で親がどのようにコミュニケーションを取るかという部分が早期解決への糸口になるケースが多いのです。
不登校の中学生と親がコミュニケーションをとる際には、以下の点に注意することが重要です。
①非難ではなく理解を示す
不登校中学生の気持ちや状況を理解しようとする姿勢を持ちましょう。
中学生が不登校になった理由やその背後にある感情やストレスを理解し、中学生自身の視点を尊重しながら対応することが大切です。
②聴き役に徹する
中学生の話をじっくりと聴き、中学生が自分の気持ちを話しやすい環境を作りましょう。
中学生の感情や意見を尊重し、中学生が話したいことをじっくりと聴きながら対応することが大切です。
③解決策を一緒に考える
中学生と一緒に、不登校の解決策を考えることが大切です。
中学生の意見や希望を尊重し、一緒に解決策を見つけるための議論をすることで、中学生自身が問題を解決するための自己肯定感を持つことができます。
④焦らず時間をかける
不登校の状況を改善するには時間がかかることがあります。
焦らずに中学生とのコミュニケーションを継続し、中学生のペースや気持ちを尊重しながら対応していきましょう。
ゆっくりと一歩ずつ解決策を見つけていくことが大切です。
不登校中学生とコミュニケーションをとる際にはこのような部分に注意を払いながら対応していくと良いかと思います。
状況が落ち着くまでは、親側の心配や不安をぶつけるのではなく、まずはお子さまがリラックスできる会話を心がけましょう。
ただ、それだけでは上手くいかないことが多いのも現実です。
不登校の中学生に対しては、専門家の支援や対応を受けることも大切です。
学校のカウンセラーや心理療法士、精神科医などの専門家に相談し、適切なアドバイスやサポートを受けることで、より効果的なコミュニケーションができるかもしれません。
●中学生の不登校支援をしてくれる代表的な5つの機関
中学生の不登校支援をしてくれる機関はいくつかあります。以下に代表的な機関をいくつかご紹介します。
①学校のカウンセラー
中学校には、専門のカウンセラーが配置されていることがあります。
学校のカウンセラーは、中学生の心理的なサポートやカウンセリングを行い、不登校の理由や解決策の提案などの対応をしてくれます。
②教育委員会の相談窓口
地域の教育委員会には、不登校の相談窓口や専門的に対応してくれる担当者がいることがあります。
教育委員会の相談窓口では、中学生やその保護者の相談を受け付け、アドバイスや不登校支援を行っています。
③児童相談所
児童相談所は、子どもの保護や支援を担当する公的機関であり、不登校の中学生に対しても相談や不登校支援を行なっています。
児童相談所には、心理士やソーシャルワーカーなどの専門職がおり、不登校中学生や保護者への対応も行います。
④専門の心理療法機関
不登校の中学生を専門に支援する心理療法機関も存在します。
臨床心理士や心理カウンセラーなどの専門家が、中学生の心理的なサポートやカウンセリングなどの対応を行い、不登校の解決策を見つけるための支援を行います。
⑤NPO法人や民間の団体(学習塾や家庭教師センター)
不登校の中学生を支援するNPO法人や民間の団体(学習塾や家庭教師センター)があります。
これらの団体は、不登校の中学生やその家族をサポートするために、相談窓口がカウンセリング、学習支援、セミナーやグループワークなどの対応をしていることがあります。
これらの機関には、不登校中学生や保護者向けの無料の相談窓口やサポートがあることがありますので、不登校の中学生に対しては、まずはこれらの機関に相談してみることをお勧めします。
●不登校中学生を持つ親がメンタル維持する7つの方
不登校中学生を持つ親がメンタルを維持する方法は以下のようなものがあります。
①自己ケアをする
自分自身のメンタルケアを怠らずに行うことが重要です。
自分の時間を持ったり、趣味や興味を持ったりすることで、ストレスを解消しリフレッシュすることができます。
②情報を収集する
不登校に関する情報を収集し、専門家の意見を聞くことで、現状を理解し、適切な対応をすることができます。
また、他の親と情報を共有し、支え合うこともできます。
③自分自身を責めない
不登校は親の責任ではありません。
自分自身を責めず、受け入れることが大切です。
親の負担を軽減するために、サポート対応を受けることも考慮してください。
④コミュニケーションを大切にする
子供とのコミュニケーションを大切にし、子供の気持ちや意見を尊重しながら対応することが重要です。
子供自身が抱える問題を共有し、協力して解決策や対応策を見つけることでメンタルを維持する事ができます。
⑤自分の感情を大切にする
親としての不安やストレスを感じることは自然なことです。
自分の感情を無視せず、感情を出し合う相手を見つけることが大切です。
カウンセリングやグループセッションなどの不登校支援を受けることも考慮してみてください。
⑥時間を大切にする
不登校の子供を持つ親は、時間の制約やスケジュールの変更などでストレスを感じることがあります。
時間の管理をしっかりと行い、自分自身の体調や健康を優先することが大切です。
⑦他の支援を受ける
不登校の子供を持つ親は、専門の支援機関やカウンセラー、学校のカウンセラーや教育相談員などの専門家の支援や対応を受けることを検討してください。
専門の不登校支援を受けることで、親自身のメンタルを維持しやすくなります。
このように不登校中学生を持つ親がメンタルを維持する方法はいくつかあります。
不登校のお子さまを前向きな状況に導くためには、親側がメンタルを維持しながら対応していくことが不可欠です。
親のストレスに子供はとても敏感です。
しっかりと不登校に向き合うためにもメンタルを維持できる環境を作りましょう。
●まとめ
いかがでしたでしょうか?
中学生のお子さまが不登校になった際に「親が取るべき対応」をメインにお話しさせて頂きました。
中学生が不登校になる理由や状況はさまざまです。
状況を把握して頂いた上で、お子さまに合った「対応策」を選択して頂ければと思います。
私が運営している家庭教師のアーチでも多くの不登校中学生をお預かりしております。
通常の訪問形式はもちろん、オンラインによる家庭教師の対応も可能です。
家庭教師ですので、指導曜日、指導時間、指導教科や学習レベルについてもご希望を頂ければ、その条件に沿った家庭教師を紹介する事が出来ます。
実際に家庭教師を紹介させて頂いているご家庭からも喜びの声を頂いておりますので、家庭教師による不登校支援にご興味のある保護者さまは気軽にご相談頂けますと幸いです。