【不登校の中学生を持つ保護者向け】フリースクールの費用・特徴・選び方を解説|2025年版
こんにちは!
「家庭教師のアーチ」代表の白岩です。

この記事をご覧いただいている保護者の方の中には、
中学生の子どもが不登校(登校拒否)になり学校に行けない状態が続いている。
どうすればいいのか……

と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そんな保護者の方に向けて、本記事では「不登校の中学生が通うフリースクール」について、最新事情や具体的な選び方、費用、メリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
また、最後にはよくある質問(FAQ)や、当社での不登校支援事例、さらに費用面のサポートとして活用できる補助金・助成制度についても言及しています。
不登校の中学生にとっての“新たな居場所”を見つけるための情報源として、ぜひ参考にしてみてください。
▼もくじ
1. 不登校の中学生が増加している現状
不登校(登校拒否)の増加と深刻化
令和3年度・令和4年度の文部科学省調査によると、不登校の児童・生徒数(小・中・高)は過去最多を更新し続けており、中学生だけでも年間30日以上の欠席があるケースが全国で7万人以上との推計もあります。地域によってばらつきはあるものの、中学生の不登校率は引き続き深刻な状況です。

不登校が長引くとどうなる?
- 学習面や社会性の遅れ
- 自己肯定感の低下
- 将来の進路や就労への影響
こうした状況を改善するために、各地の教育委員会や民間の支援団体が設立したフリースクールや適応指導教室が、学習支援やメンタルサポートを担っています。
2. フリースクールとは? 不登校対応のポイント
フリースクールとは、「学校に行きづらい・行けない子どもたちが学ぶ場や居場所を提供する教育施設」です。
- 場合によっては「適応指導教室」「学習支援センター」と呼ばれることもあり、運営形態や受け入れ年齢層はさまざま。
- 一斉授業や学校生活にストレスを感じていた中学生でも、落ち着いて通えるよう、個別指導や少人数制を採用しているところが多いです。
- スクールカウンセラーが常駐する施設や、オンライン授業に対応したプログラムが増えている点も特徴です。

3. フリースクールの種類

① 公立フリースクール
- 各自治体が運営するため、授業料が無料のケースがほとんど。
- 規模や定員、運営方針は自治体ごとに異なる。
- 費用面の負担が少なく、教育委員会との連携がスムーズな反面、募集枠が少ない場合も。
② 私立フリースクール
- 民間企業やNPO法人が運営。
- カリキュラムやプログラムが多様で、興味に合わせた学習や手厚い個別指導を受けやすい。
- ただし、学費や入学金が発生するため、費用面のハードルがある。
③ オンラインフリースクール
- インターネットで学ぶタイプ。
- 引きこもりがちな中学生でも、自宅から無理なく学習に取り組める。
- 対面のコミュニケーションが不足しがちなので、社会性を育む機会は少ない場合もある。
④ 放課後・週末学習塾型
フリースクール
- 一般の学習塾や進学塾が、不登校の中学生にも対応する形で運営。
- 学習塾のノウハウを活かし、教科の学力向上をメインにサポート。
- メンタル面のケアは少ない場合があるため、別途カウンセリングなどが必要なことも。
4. フリースクールの選び方・探し方
選び方のチェックリスト
- 立地や通学手段
自宅から無理なく通える距離か、オンライン受講は可能か。 - 費用・支払い方法
入学金や月謝はどの程度かかるのか。公立は無料か、私立には奨学金制度があるかなど。 - カリキュラムや指導方針
不登校の中学生向けに柔軟にカリキュラムを組んでいるか。苦手教科の克服プランなど。 - メンタルサポート体制
スクールカウンセラーが常駐しているか。定期的な面談の有無。 - 進路サポート
通信制高校や定時制高校との連携、受験対策の有無。

問い合わせ・見学・体験入学の流れ
1. 情報収集
教育委員会や不登校相談窓口、NPO法人のウェブサイトなどで概要を把握する。
2. 問い合わせ
電話やメールで見学・体験入学を希望し、お子さまの現状を簡単に伝える。
3. 見学・面談
実際の施設やスタッフ・生徒の雰囲気をチェック。費用や通う曜日など具体的に確認。
4. 体験入学
指導を受け、本人が通いやすいと感じるかどうかを判断。

5. 不登校の中学生がフリースクールに通うメリット
- 個別指導で学力不安を解消しやすい
- 学習習慣を維持・再構築できる
- 自己肯定感の向上
- 社会性を育む機会(他の生徒やスタッフとの交流)
- 柔軟なカリキュラム(登校頻度やオンライン受講など)

6. 不登校の中学生がフリースクールに通うデメリット
- 学力の遅れ
施設によっては教科書ベースの授業が少ない。 - 社会性やコミュニケーション能力の不足
少人数制ゆえ、大人数の集団に慣れる練習は不足しがち。 - 進路の不透明さ
卒業資格を得るには通信制高校などへの進学が必要となるケースも。 - コストの負担
私立は月謝・入学金がかかるため、経済的ハードルがある。 - 家庭との関係変化
保護者が学校ほど詳細な連絡を得られない場合もあり、コミュニケーション不足につながることも。
デメリットへの対処法
- 学力の遅れ
個別指導塾やオンライン家庭教師を併用する - 社会性不足
地域のボランティア活動やサークルに参加して交流を増やす - 進路不透明
早めに通信制高校や提携サポート校の情報を集める - 費用面
助成制度・奨学金の活用、複数フリースクールの比較検討 - 家庭とのコミュニケーション
定期的な面談を実施し、スタッフと情報共有する

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7. フリースクールの費用は?
- 公立フリースクール:
授業料・入学金無料(教材費は実費) - 私立フリースクール:
月謝や入学金が必要(数万円~十数万円) - オンラインフリースクール:
月額制・コース料金など多彩なプラン
通学の交通費や昼食代、教材費も考慮が必要ですが、自治体によっては就学援助や不登校支援の一環での費用サポートがある場合もあります。

補助金や助成制度はある?
- 就学援助(就学支援金)
公立中学に在籍しながら一定の所得要件を満たす場合に、学用品費や給食費を援助。 - 私立フリースクールの奨学金・減免制度
ひとり親家庭や経済的に厳しい家庭向けに、学費の一部を免除するケースあり。 - 地方自治体の補助事業
不登校対策の一環として、フリースクールや通信制高校への補助制度がある地域も。 - NPO・財団法人の助成金
不登校支援に力を入れる団体が、学費や受講料の一部を補助するプログラムを実施。
8. フリースクールに通うと出席扱いになる?
- 基本的に難しい:
在籍校とは別施設のため、公的な出席日数としてカウントされにくい。 - 例外的に認められる場合も:
学校や教育委員会がフリースクールでの学習実態を考慮し、特例として出席扱いにするケースが一部ある。 - 通信制高校連携:
中学卒業後、通信制や定時制高校に進学して出席日数を確保する方法も。
9. フリースクールから高校進学はできる?
- 高校進学は十分可能:
フリースクールで学習面を補い、全日制高校や通信制高校、定時制高校へ進む生徒は多く存在します。 - 通信制高校・サポート校との連携:
・提携校のサポートを受けながら、フリースクールで勉強する形態も増加。
・不登校期間中の学習ブランクを埋めながら、高校卒業資格を獲得可能。 - 注意点:
・志望校の受験資格や評価基準を早めに確認する。
・進路相談をフリースクールスタッフや保護者と連携して進めることが大切。
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10. 体験談・成功事例
事例1: オンラインフリースクール → 通信制高校進学
中学2年から不登校だったAさんは、外出が苦手で通学型フリースクールに馴染めませんでしたが、オンラインなら自宅から参加できるため学力を回復。通信制高校と連携するプログラムを選択し、無理なく高校進学を果たしました。

事例2: 私立フリースクール+家庭教師で学力復帰
中1で不登校になったBくんは、少人数制の私立フリースクールに通いながらオンライン家庭教師を活用。苦手科目を徹底的にフォローし、将来的に志望する市立高校に合格。今では部活動にも積極的に参加しています。

11. よくある質問(FAQ)

Q1. 公立と私立、どちらのフリースクールが良い?

A: 費用を抑えたいなら公立、個別指導や特色あるカリキュラムを求めるなら私立がおすすめ。
どちらにせよ、見学・体験で比較するのが大切です。

Q2. フリースクールの費用はどのくらい?

A: 公立は無料(実費負担のみ)、私立は月数万円~十数万円かかります。
オンラインは月額制が多く、1~3万円程度が一般的。補助金や就学援助が利用できるか要確認です。

Q3. 高校受験に不利にならない?

A: 必要な学力があれば問題ありません。
受験対策に力を入れているフリースクールや、通信制高校との連携を活用する方法もあります。

Q4. オンラインフリースクールでも大学進学は可能?

A: 大学進学実績を持つオンライン型も存在します。
通信制高校を卒業後、大学受験に挑む生徒も多数います。学習意欲を維持しながら要件を満たすことが大切です。

Q5. 見学や体験入学はできる?

A: 多くのフリースクールで実施しています。
必ず予約を取り、実際に雰囲気や指導方法を確認するのがおすすめです。

12. 家庭教師のアーチでも不登校の中学生を支援しています

「家庭教師のアーチ」では、不登校の中学生を対象とした学習サポートを多数行っています。フリースクールや適応指導教室に通いながら、さらに学力面を強化したい方向けにオンライン家庭教師・訪問指導も可能です。
訪問指導・オンライン指導のどちらにも対応
通学が難しい場合でも、タブレットやPCを使ったオンライン授業で安心して学習できます。

スケジュールや学習レベルを柔軟に調整
週1回の指導や苦手教科だけの集中サポートなど、生徒一人ひとりに合わせたカスタマイズが可能。

保護者さまの声
「勉強へのモチベーションが上がった」「自己肯定感が高まった」「フリースクールと併用して生活リズムが安定した」など、喜びの声を多数いただいております。

少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
▼家庭教師のアーチの不登校サポート
13. まとめ
- 中学生の不登校は令和4年度時点でも深刻化しており、学習面・メンタル面でサポートが必要なケースが増えています。
- フリースクールは、多彩な形式(公立・私立・オンライン・塾型)で不登校の中学生を支援する存在として注目度が高まっています。
- 費用や進路の不透明さなどのデメリットはあるものの、補助金・助成制度を活用したり、通信制高校との連携を図ったりすることで解消可能。
- フリースクール+家庭教師・塾など、複数の学びを併用することで、より効果的に学力と自己肯定感を回復させる事例が多数報告されています。
不登校の中学生を抱える保護者の方は、一人で抱え込まず、フリースクールや家庭教師、適応指導教室、支援団体などの専門機関を頼ってみてください。きっと、お子さまに合った学びの環境が見つかるはずです。
もし「家庭教師を利用したい」「フリースクールと家庭教師を併用しながら学力をカバーしたい」という方は、いつでもお気軽に「家庭教師のアーチ」までご相談ください。お子さまの未来を一緒にサポートしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 不登校(登校拒否)でお悩みの中学生と保護者さまにとって、本記事が少しでも参考になれば幸いです。