不登校の中学生が通うフリースクールとは?【詳しく解説します】

こんにちは!「家庭教師のアーチ」代表の白岩です。

今回のブログは「不登校の中学生が通うフリースクール」についてお話をさせて頂きます。

今回のテーマ 「不登校の中学生が通うフリースクール」

このページをご覧になって頂いている保護者の方は、不登校の中学生のお子さまをお持ちで、フリースクールへの入学を検討されているのではないでしょうか。

以下にフリースクールの種類費用、利用する事のメリットデメリットについてもまとめておりますので、参考にして頂ければと思います。

中学生の不登校の現状は?

中学生の不登校の現状は深刻です。

厚生労働省の「不登校の中学生」に関する調査によると、2021年4月1日現在、中学校に在籍している生徒数は約360万人で、そのうちの約8万人が不登校とされています。

また、2020年度における学校保健統計調査によると、中学生の欠席日数が6日以上の生徒は全体の17.4%に上り、そのうちの7.1%が不登校と診断されています。


中学生の不登校の原因としては、学校生活におけるストレス不安人間関係の問題家庭環境の問題学習内容に対する理解不足などが挙げられます。

不登校の状況が続くと、学力や社会性の面での遅れが生じる恐れがあります。

また、そのまま放置されると、高校進学が困難になるなど、将来的な教育・就労に大きな影響を与えることがあります。

そこで、不登校対応のフリースクール支援団体などが設立され、不登校児童・生徒の支援に取り組んでいます。

ただし、依然として中学生の不登校は深刻な問題となっており、学校や地域社会、家庭などが一体となって、早期の対応が求められています。

不登校対応のフリースクールとは?

不登校対応のフリースクールとは、不登校になっている中学生に対して、学校に行かずに学びを続けることができる教育施設のことを指します。

不登校の中学生は、様々な理由から学校に行けなくなってしまったり、学校に行くことにストレスを感じたりして、学校生活に適応できなくなってしまうことがあります。

このような不登校の中学生に対して、個別に指導を行い、生徒のペースに合わせたカリキュラムを提供することが特徴です。


不登校対応のフリースクールは、一般的な学校と異なり、教育内容や進め方が柔軟で、不登校の中学生のニーズに合わせた教育が行われます。

また、個人指導を中心に行われるため、生徒と先生とのコミュニケーションが重視されます。

さらに、フリースクールは、学校に行かなくても学びを続けることができるため、自分のペースで学ぶことができます

不登校対応のフリースクールには、公立のものや民間のもの、大手のものから小規模なものまで様々な種類があります。

各校でカリキュラムや指導方法が異なるため、生徒や保護者は、自分や子供に合ったフリースクールを選ぶことが重要です。

不登校対応のフリースクールの種類

①公立フリースクール

各自治体が運営する公立のフリースクールで、不登校の中学生に対して無償で教育を提供しています。

指導方法やカリキュラムは各校で異なりますが、一般的には、個別指導が中心で、自己学習も推奨されています。

②私立フリースクール

民間が運営するフリースクールで、公立フリースクールよりも規模が小さく、指導方法やカリキュラムも多様です。

学費が必要となる場合がありますが、公立フリースクールに比べ、教育内容に特化したカリキュラムを提供することができます。

③オンラインフリースクール

インターネットを利用して、不登校の中学生に対してオンラインで教育を提供する形態です。

動画授業やオンライン授業、テキスト授業など、様々な形態があります。

自分のペースで学びたい学校に行くことができない、という不登校の中学生に適した形態と言えます。

④放課後・週末学習塾型フリースクール

一般的な学習塾や進学塾が、不登校の中学生にも対応したフリースクールを設立している場合があります。

授業の時間帯が放課後週末となっていることが多く、カリキュラムや指導方法も各校で異なります。

以上のように、不登校対応のフリースクールには、様々な形態があります。

生徒や保護者は、自分や子供に適したフリースクールを選ぶことが大切です。

不登校の中学生がフリースクールに通うメリット

①個別指導が受けられる

フリースクールでは、不登校の中学生一人ひとりに合わせた個別指導が受けられるため、授業内容や進度を自分のペースに合わせて学ぶことができます。

また、先生との対話を通じて自分自身の問題点を把握することができるため、不登校の原因を解決することもできます。

②学校に行かなくても学習習慣を身につけられる

フリースクールでは、自分のペースで学習することができるため、自分の興味のあることや得意なことについて深く学ぶことができます。

そのため、学校に行かなくても学習習慣を身につけることができます。

③自己肯定感が向上する

フリースクールでは、不登校の中学生一人ひとりに対して丁寧な指導が行われるため、自分のできることを見つけることができます。

また、自分のペースで学ぶことができるため、自分自身の力で学びを進めることができます。

そのため、自己肯定感が向上するというメリットがあります。

④社会性を身につけられる

フリースクールでは、自分のペースで学ぶことができる一方で、他の不登校の生徒との交流もあるため、社会性を身につけることができます。

また、フリースクールの生徒は、不登校になった理由や背景が異なるため、他の生徒から多様な考え方を学ぶことができます。

以上のように、不登校の中学生がフリースクールに通うことには、多くのメリットがあると言えます。

ただし、フリースクールによって運営方針やカリキュラムが異なるため、選ぶ際にはよく調べて選ぶことが大切です。

不登校の中学生がフリースクールに通うデメリット

①学力の遅れ

フリースクールは一般的な学校とは異なる教育スタイルを持つ場合があり、定期的な学習機会や教科書を使った授業が限られることがあります。

そのため、不登校の中学生がフリースクールに通うことで、学力の遅れが懸念される場合があります。

②社会性の欠如

フリースクールは少人数で運営されることが多く、他の生徒や教師との交流が限られる場合があります。

不登校の中学生がフリースクールに通うことで、社会性やコミュニケーション能力の不足が懸念される場合があります。

③進路の不透明さ

フリースクールは一般的な学校とは異なるカリキュラムや評価方法を持つことが多く、卒業後の進路が不透明になる場合があります。

大学や就職などの進路において、フリースクール出身者としての評価が低くなる可能性があるため、将来の進路に不安を感じるかもしれません。

④コストの負担

フリースクールには学費やその他の費用が発生する場合があります。

不登校の中学生がフリースクールに通う際には、家庭に経済的な負担がかかる可能性があります。

⑤家庭との関係の変化

フリースクールに通うことで、家庭との関係が変化することがあります。

家庭でのサポートやコミュニケーションが減少する場合があり、家族間の摩擦やコミュニケーション不足が生じる可能性があります。

これらのデメリットを考慮して、不登校の中学生がフリースクールに通うかどうかを検討する際には、慎重に判断する必要があります。

それぞれの状況やニーズに合った教育環境を選択することが重要です。

フリースクールに通う費用

フリースクールの費用は、学校や地域によって異なります。

一般的には、公立のフリースクールは、公立の普通校と同じように、授業料や入学金は無料です。

しかし、私立のフリースクールや、一部の自治体が運営するフリースクールは、授業料や入学金が必要な場合があります。


また、フリースクールによっては、学用品や教材費、施設費などの費用が別途必要になる場合があります。

さらに、通学に必要な交通費食費などもかかる場合があります。

一般的には、公立フリースクールの場合、授業料や入学金は無料で、必要な費用も比較的少なく抑えられている場合が多いです。

ただし、私立フリースクールや自治体が運営するフリースクールの場合は、授業料や入学金が必要な場合があるため、学校や地域によって異なります。

フリースクールに通えば、出席扱いになるのか?

フリースクールに通っている場合、一般的には通常の学校のように出席扱いにはなりません

フリースクールは、個々の不登校の中学生に合わせた教育を提供することが目的であり、出席や試験のような学校での形式的な評価はあまり重視されません


しかし、フリースクールによっては、生徒の進捗状況を把握するために定期的に面談や報告書などの手続きがあります。

また、中には、学校に出席している場合と同様に、履修単位を取得することができるフリースクールもあります。

つまり、フリースクールに通っている不登校の中学生には、出席扱いにはならないことが一般的ですが、その代わりに生徒一人ひとりに合わせた教育を提供することで、学びに対するモチベーションや興味を引き出し、学習意欲を高めることを目指しています。

フリースクールで高校進学は出来るのか?

フリースクールでも高校進学は可能です。

フリースクールには、高校卒業資格を取得できる学校もあります。

具体的には、通信制高校や定時制高校と提携しているフリースクールがあります。

また、一部のフリースクールでは、高校進学に必要な学力や資格取得のためのサポートを行っている場合もあります。

ただし、フリースクールの教育方針やカリキュラムが一般的な学校と異なるため、高校受験に際しては、受験校や地域によっては受験資格が認められない場合があります。

そのため、高校進学を目指す場合は、事前に受験資格や受験に必要な学力を確認しておくことが重要です。

また、フリースクールでの学習経験を評価する高校もありますので、事前に相談しておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

不登校の中学生が通う事の出来るフリースクールは多様化している傾向があります。

種類や費用、フリースクールごとの教育内容も様々です。

お子さまの状況に合わせたフリースクール選びがとても重要です。


また、私が運営している家庭教師のアーチでも多くの不登校の中学生をお預かりしております。

通常の訪問形式はもちろん、オンラインによる家庭教師の受講も可能です。

家庭教師ですので、指導曜日、指導時間、指導教科や学習レベルについてもご希望を頂ければ、その条件に沿った教師を紹介する事が出来ます。

実際に家庭教師を紹介させて頂いているご家庭からも喜びの声を頂いておりますので、家庭教師による不登校支援にご興味のある保護者さまは気軽にご相談頂けますと幸いです。