中学生の不登校児はその後どうなる?【進学や将来など詳しく解説】
こんにちは!家庭教師のアーチ、代表の白岩です。
今回は「中学生の不登校時のその後」についてお話ししていこうと思います。
中学生の不登校時のその後
自分の子供が中学生で不登校になった時に、
「中学生で不登校になったうちの子は、その後どうなってしまうのだろう…」
このような悩みや心配と日々戦っているのではないでしょうか?
今回は中学生を卒業した直後の進路、20歳時点での状況、このような内容をもとに、親に何ができるか、中学生での不登校経験が将来に役立つのか、不安ならどこへ相談すべきかなど、色々な角度から不登校中学生の「その後」について詳しく解説していきたいと思います。
不登校中学生のその後/卒業直後の進路
不登校の中学生が卒業直後に取ることができる進路はいくつかありますが、個々の事情やサポート状況によって異なります。
一般的な不登校中学生の「その後」の進路の例をいくつか挙げます。
①復学し、通常の高校に進学するケース
不登校の状況が改善されて中学生のうちに復帰して、その後に普通の高校へ進学することができる場合です。
②通信制高校やサポート校に進学するケース
中学生のうちに不登校が改善されず、その後に通常の高校に進学することが難しい場合、通信制高校やサポート校といった、より柔軟なカリキュラムを提供している学校へ進学することができます。
③職業訓練校や職業能力開発校に進むケース
中学生のうちに不登校が改善されず、その後に高校進学を選択しない場合、職業訓練校や職業能力開発校で技能や知識を身につけ、就職を目指すことができます。
④就職を選択するケース
中学生のうちに不登校が改善されず、その後に就職を選択し、働きながらスキルを身につけることを選ぶ場合もあります。
⑤ニートや引きこもり状態になるケース
中学生のうちに不登校が改善されず、その後に進学や就労が難しい場合、一時的に働かず学業も続けない状態(ニート)や、家に閉じこもってしまう状態(引きこもり)になることがあります。
不登校の中学生に対する適切な支援が、その後の進路選択に大きく影響します。家庭や学校、地域社会が連携して支援することが重要です。
不登校中学生のその後/20歳時点での生活状況
不登校の中学生が20歳になった時の生活状況は、中学校を卒業して、その後の個人の状況や経験、サポート状況などによって大きく異なります。
一概には言い切れませんが、いくつかの典型的なパターンを挙げてみます。
①高校や専門学校への進学を経て、就職や進学を果たしたケース
この場合、中学生時代に不登校だった人は20歳の時点で就職して働いているか、大学や専門学校などで学んでいることが考えられます。
②高校に進学せず、職業訓練校や職業能力開発校などで技能を習得し、就職したケース
この場合、中学生時代に不登校だった人は20歳の時点で働いていることが多いでしょう。
③通信制高校やサポート校に進学し、教育を続けるケース
この場合、中学生時代に不登校だった人は20歳の時点でも学習を続けているか、卒業後の就職や進学を考えていることが考えられます。
④家庭や地域社会の支援を受けず、ニート(不労働・不就学の状態)や引きこもり状態になっているケース
この場合、中学生時代に不登校だった人は20歳の時点で働いておらず、学業も続けていないことが多いでしょう。
上記のように、不登校の中学生が20歳になった時の生活状況は様々です。
個々の事情や支援状況によって、その後の人生が大きく変わるため、適切な支援が非常に重要です。
不登校中学生の将来に向けて親ができること
不登校中学生の将来に向けて、親ができることはいくつかあります。
親として重要なのは、不登校中学生のお子さんの状況や気持ちを理解し、適切なサポートを提供することです。
以下は、親が不登校中学生のお子さんの将来に向けてできることの例です。
①コミュニケーション
不登校中学生のお子さんとのコミュニケーションを大切にし、不登校中学生のお子さんが抱える悩みや不安を理解しようと努めてください。
無理に話を聞くのではなく、不登校中学生のお子さんが自分の気持ちを話せる環境を作り、話を聞くことが大切です。
②気持ちの理解と受容
不登校中学生のお子さんの気持ちを否定せず、理解し受け入れることが大切です。
中学生のお子さんが不登校になる理由は様々ですが、その背景にある問題や感情を無視せず、寄り添ってあげることが必要です。
③適切な支援の提供
専門家や学校と連携し、適切な支援を受けることが大切です。
カウンセリングや心理療法などの専門的なサポートを受けることが、その後の不登校解決に繋がることがあります。
④教育の選択肢を広げる
中学生で不登校が改善されなくても、通常の高校以外に通信制高校やサポート校、職業訓練校など、様々な教育の選択肢があります。
不登校中学生のお子さんに合った教育機会を提供することで、将来に向けての自信を持つことができます。
⑤自立支援
不登校中学生のお子さんが自分の力で生活できるスキルを身につけることが大切です。
例えば、家事や料理、予算管理などの生活スキルを教えることで、不登校中学生のお子さんが将来自立できる力を身につけることができます。
⑥子どもの興味や才能を伸ばす
不登校中学生のお子さんの興味や才能に焦点を当て、それを伸ばす機会を提供してあげることが大切です。
その結果、不登校中学生のお子さんは自信を持ち、社会に適応しやすくなることがあります。
親が不登校中学生のお子さんをサポートすることは非常に重要ですが、同時に過保護にならないように注意することも大切です。
不登校中学生のお子さんの自立を促すために、適切な距離感を保ちながらサポートしてください。
以下は、過保護にならず不登校中学生のお子さんをサポートするためのポイントです。
①子どもの意思を尊重する
不登校中学生のお子さんが自分で決断できることは、その意思を尊重しましょう。
親が全てを決めてしまうと、不登校中学生のお子さんの自立心が育ちません。
②失敗を恐れずに挑戦させる
不登校中学生のお子さんが新しいことに挑戦する際、失敗を恐れずに励ましましょう。
失敗を経験することで、不登校中学生のお子さんは成長し、自立する力が育ちます。
③やる気を引き出す
不登校中学生のお子さんが自分でやりたいと思うことを見つけ、その後はそれをサポートしてください。
やる気を持って取り組めることが、不登校中学生のお子さんの自立心を育む基盤になります。
④親自身のメンタルヘルスを大切にする
親自身のメンタルヘルスを大切にし、自分にも十分なケアを行いましょう。
親が安定した精神状態でいることが、不登校中学生のお子さんへの良い影響に繋がります。
最後に、親自身も中学生のお子さんの不登校経験から学び、成長することが大切です。
不登校中学生のお子さんと一緒に乗り越えることで、その後の親子関係に良い影響をもたらし、不登校中学生のお子さんの将来に向けた力になります。
適切なサポートを提供しながら、親子共に成長し、前向きな未来を築いていくことが重要です。
中学生での不登校経験がその後の人生に役立つこと
中学生時代の不登校経験は、その後の人生に役立つこともあります。
中学生時代の不登校経験を通じて得られる教訓やスキルは、その後の人生でプラスに働くことがあります。
以下は、中学生時代の不登校経験がその後の人生に役立ついくつかの点です。
①自己理解の深化
中学生時代に不登校を経験すると、その後、自分自身の感情や考え方を理解する機会が増えます。
これは、自己理解を深め、自分の強みや弱みを把握する上で役立ちます。
②レジリエンスの向上
中学生時代の不登校経験を乗り越えることで、その後に起きる困難な状況に対処する力(レジリエンス)が向上します。
将来的に困難な状況に直面したとき、中学生時代の不登校経験を活かして対処できるようになることがあります。
③コミュニケーション能力
中学生時代の不登校の原因や解決策を見つけるために、家族や友人、専門家とコミュニケーションを行うことが多くなります。
これにより、コミュニケーション能力が向上することがあります。
④問題解決能力
中学生時代の不登校の原因を特定し、解決策を見つける過程で、問題解決能力が養われることがあります。
この能力は、その後に起きる問題に対処する上で役立ちます。
⑤人間関係のスキル
中学生時代の不登校経験を通じて、他者との関わり方や人間関係の築き方を学ぶことがあります。
良好な人間関係を築くスキルは、その後の人生で役立つ重要な要素です。
⑥独自の価値観や視点
中学生時代の不登校経験を通じて、独自の価値観や視点を持つことができます。
これは、その後の人生で他者と協力して物事を進める際や、創造的なアイデアを生み出す際に役立ちます。
中学生時代の不登校経験が必ずしもネガティブなものでなく、それを乗り越えることで、その後に得られる成長やスキルがあることを理解し、その経験を活かして前向きな人生を築くことが大切です。
中学生時代の不登校経験を乗り越えることで、その後に以下のようなメリットも得られることがあります。
①自己肯定感の向上
中学生時代の不登校を乗り越えることで、その後の自分に自信を持つことができるようになります。
この自己肯定感は、他の人との関係や新しい挑戦に対するアプローチにプラスの影響を与えます。
②エンパシー能力
中学生時代の不登校経験を通じて、他人の悩みや苦しみに共感し、理解するエンパシー能力(「自分がもし〇〇だったら」を想像して理解する能力)が向上することがあります。
これは、人間関係の構築やコミュニケーションにおいて重要なスキルです。
③自己管理能力
中学生時代の不登校期間中に、自分自身で勉強や生活リズムの管理を行うことがあります。
この自己管理能力は、その後の働く場面やプロジェクト管理などで役立ちます。
④多様性への理解
不登校中学生の経験者は、自分自身が異なる状況に置かれた経験があるため、多様な背景を持つ人々への理解が深まることがあります。
これは、異なる文化や価値観を持つ人々と協力する際に役立ちます。
最後に、中学生時代の不登校経験を乗り越えたことで得られた教訓やスキルを活かすことが重要です。
その経験を通じて成長し、自己理解を深め、他者との関係を築くことができれば、中学生時代の不登校経験がその後の人生に役立つことになります。
不登校の子供の「その後」についての不安はどこに相談するべき?
不登校のお子さんの「その後」について心配な時は、以下の機関や専門家に相談することができます。
①学校
お子さんの学校の教師やカウンセラーに相談してみてください。
彼らはお子さんの状況をよく理解しており、お子さんの将来について適切なアドバイスや支援策を提案できます。
②学校の心理士
学校に心理士がいれば、彼らに相談することもできます。
心理士は不登校中学生の心の問題を専門的に扱うことができ、将来について適切な支援を提案してくれます。
③児童相談所
児童相談所は、不登校中学生の心の問題や家庭の問題を相談できる機関です。
専門家が対応してくれるので、将来について適切なアドバイスや支援が期待できます。
④専門家(心理カウンセラー、精神科医、臨床心理士)
不登校中学生の心の問題を専門的に扱う専門家に相談することもできます。
これらの専門家は、お子さんの心の問題を理解し、将来について適切な治療や支援を提案してくれます。
⑤支援団体・NPO
不登校の子供やその親を支援する団体やNPOがいくつかあります。
これらの団体は、不登校の子供やその親に対して情報提供や相談窓口を提供しています。
⑥インターネット上のフォーラムやSNS
同じように不登校中学生の「その後」について不安のある親たちと情報交換や相談を行うことができます。
そうしたコミュニケーションを通じて、新たな情報やアイデア、支援策を得ることができるでしょう。
これらの相談先を利用して、お子さんの将来についての不安を共有し、将来について適切な支援やアドバイスを受けることができます。
自分たちに合った相談先を見つけることが重要です。
不登校のお子さんの将来について前向きな姿勢で取り組むことが、親として最も大切なことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
不登校中学生の「その後」には色々な選択肢があります。
お子さまの状況を確認しながら「どのような進路がベストなのか?」を判断して頂ければと思います。
ただ、家庭内だけで考えて行くのは限界もあります。状況によっては専門家を頼りながら、お子さまにとってベストな選択をして頂ければと思います。
私が運営している家庭教師のアーチでも多くの不登校中学生をお預かりしております。
通常の訪問形式はもちろん、オンラインによる家庭教師の対応も可能です。
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実際に家庭教師を紹介させて頂いているご家庭からも喜びの声を頂いておりますので、家庭教師による不登校支援にご興味のある保護者さまは気軽にご相談頂けますと幸いです。
お子さまの進路選択のお力になれれば嬉しいです。