オンライン家庭教師を個人契約で頼む場合のポイント【選び方・契約内容・リスク対策など】
こんにちは!家庭教師のアーチ、代表の白岩です。
今回は「オンライン家庭教師を個人契約で頼む場合のポイント」をテーマにお話ししていきたいと思います。
オンライン家庭教師を個人契約で頼む場合のポイント
コロナ禍から一般的になってきたオンライン学習の普及により、家庭教師と個人契約を結ぶという選択肢が増えています。
しかし、どのように個人契約のオンライン家庭教師を選べば良いのか、どのような内容を契約に含めるべきなのか、リスクを回避するにはどう対策すればよいかなど、具体的な手順や注意点が分からないという方も多いでしょう。
この記事では、そのような方にも理解しやすいように、専門的な内容も含めて分かりやすく解説していこうと思います。
その中で、オンライン家庭教師を個人契約で頼むべきか、家庭教師会社に頼むべきか、ベストな選択をする参考にして頂ければと思います。
▼もくじ
1.オンライン家庭教師と個人契約の全体像
まずは、オンライン家庭教師との個人契約の全体像を把握しましょう。
1-1 オンライン家庭教師の現状と将来性
新型コロナウイルスの影響で、オンライン学習が一気に普及してきました。
教育面だけでなく、お仕事でも「リモートワーク」や「オンライン会議」なども生活の一部になってきていますよね。
オンライン家庭教師とは、インターネット環境(ビデオ通話など)を使用して受講できる家庭教師の形式を指します。
コロナ以前に比べ、より多くの人々が家庭内での学習に重きを置くようになり、オンライン家庭教師のニーズは高まっています。
実際に私の運営する「家庭教師のアーチ」でも、以前に比べてオンライン家庭教師についてのお問合せやご依頼がかなり増えてきています。
1-2 個人契約の意義とは
個人契約とは、オンライン家庭教師を派遣する家庭教師会社を通さずに、オンライン家庭教師と直接契約を結ぶことです。
これにはいくつかのメリットがあります。
1-2-1 カスタマイズ出来る契約方式のメリット
個人契約では、指導内容や時間、費用など、全てを自分たちのニーズに合わせてカスタマイズできます。
例えば、特定の科目に特化した指導を希望する場合や、特定の時間帯に指導を受けたい場合など、自分たちの条件に最も合ったオンライン家庭教師を選ぶことができます。
例えば、「数学だけに特化した授業を受けたい」「夜の時間ではなく、学校行く前の時間帯で受講したい」など、対面形式の家庭教師より細かいご要望に応えやすくなります。
これはオンライン家庭教師を人選する際に、家庭教師が住んでいる場所に関係なく人選できるため、対面形式より多くの候補の中から選ぶことが出来るからです。
1-2-2 密接なコミュニケーションと個別化された効果的な指導
オンライン家庭教師は基本的には個別指導になるため、受講する生徒と指導するオンライン家庭教師が密接なコミュニケーションを取ることが可能です。
オンライン家庭教師が生徒の性格、苦手分野、学習スタイルをより深く理解することで、生徒本人に合わせた効果的な指導をすることができます。
2.個人契約を成功させる4つのステップ
個人契約でのオンライン家庭教師を効果的に利用するためには、以下の4つのステップを踏むことをお勧めします。
2-1【ステップ①】家庭教師の選び方(所持資格、指導経験、専門性の確認)
先ほどもお伝えした通り、個人契約は家庭教師会社が人選して紹介してくれるわけではないので、利用する保護者の方が自分でオンライン家庭教師を人選する必要があります。
効果的にオンライン家庭教師を利用するためにはいくつかの要素がありますが、前提としてお子さんに合ったオンライン家庭教師を人選できないと効果的な授業は望めません。
家庭教師のアーチで、私自身もオンライン家庭教師の人選をしていますが、生徒に合ったオンライン家庭教師が見つかれば円滑に進みますし、生徒に合わないオンライン家庭教師であればトラブルが起こりやすいのは事実です。
以下に個人契約でオンライン家庭教師を人選する際に重要な点をまとめてみます。
2-1-1 所持している資格は?
オンライン家庭教師が所持している資格も人選する際の判断基準になります。
教員免許、不登校のお子さんであればカウンセラー資格、発達障害の資格など、お子さんの状況に合わせた資格を持っているオンライン家庭教師が見つかればベストではあります。
ただ、家庭教師は全員が資格を所持しているわけでは無いため、人選する際に「所持資格」をメインの判断基準にしすぎるとオンライン家庭教師が見つからない可能性があります。
あくまで何名かの候補から選ぶ際の判断材料くらいの認識にとどめておく方が良いでしょう。
2-1-2 指導経験はあるか?
私の経験上、オンライン家庭教師を人選する際に最も重要なのが「指導経験」です。
当然の話ですが、指導経験があるオンライン家庭教師の方が、生徒を指導する際にたくさんの引き出しをもっています。
ひとつのやり方で生徒が理解できない場合に色々な角度からのアプローチが可能だからです。
また、お子さんが特に必要としている内容、例えば「苦手教科が明確」「不登校」「発達障害」がある場合は、その指導経験の中で同じようなケースを指導したオンライン家庭教師を優先する必要があります。
2-1-3 専門的な指導は可能か?
個人契約でオンライン家庭教師をつける目的が「少しでも成績を上げたい」「学習習慣をつけたい」などの一般的な内容であれば、オンライン家庭教師に専門的な指導内容を求める必要もありませんが、「英会話のスキルを上げたい」「数学のみに重点を置きたい」「受験対策」をしてほしいという「専門性」が求められる内容であれば、個人契約でオンライン家庭教師を人選する際に、そのオンライン家庭教師が対応できるかどうかを事前に判断する必要があります。
英会話であれば「英語能力」や「留学経験」、数学に重点を置くなら「理系科目に特化しているか」「大学は理系学部か」、受験対策であれば「受験対策の指導経験はあるか」など、お子さんの学習目標に対応できるオンライン家庭教師を人選するようにしましょう。
2-2 【ステップ②】トラブルを回避する契約内容
次に、個人契約は家庭教師会社を通さない形式なので、金額や指導内容、マナーなど色々な面でトラブルが起きやすい部分があります。
そこで重要になるのが、オンライン家庭教師を開始した後のトラブルを回避するために、家庭教師側と家庭側で契約書を交わす事です。
契約書を作成する上で重要な点を以下にまとめておきます。
2-2-1 授業料と支払い条件
個人契約の際に1番トラブルになりやすいのが、やはり料金面です。
オンライン家庭教師への支払いは時給計算になる場合がほとんどですので、お互いが納得できる形で時給を決定しましょう。
特に注意しなくてはいけないのが、個人契約の場合、家庭教師側からの時給の吊り上げです。
個人契約のオンライン家庭教師は、金額設定が曖昧になってしまうケースが多いため、時給の吊り上げをしたがるオンライン家庭教師が多いのも現状です。
仮に上げるとしても、お子さんの学年によって時給が変動するのか、成績によって変動するのか、事前に明確にしておく必要があります。
ただ、成績による変動は、成績が下がった時に家庭側が時給を下げづらくなる場合があるので、学年によって決めた方がトラブルやストレスは軽減されるかと思います。
また、支払うタイミング、手渡しか振り込みか、振り込みの場合の手数料はどっちが負担するのか、交通費はいくらなのか、細かい部分ではありますが、始まってからの金額の修正はお互いの関係性を悪化させる要因にもなりますので、事前にしっかりと詰めておきましょう。
2-2-2 キャンセル規約と受講期間
次にキャンセル(休み)についての規約と受講する期間をしっかりと契約内容に盛り込みましょう。
家庭教師側が指導を休んだ時に振替はどうするのか、家庭側の当日キャンセルは料金が発生するのかなど、授業が休みになった際の支払いルールをしっかりと決めておくことが重要です。
また、受講期間(契約期間)についても必ず決めておきましょう。
契約期間を決めて、それ以降も継続する場合は更新という形をとるのが良いかと思います。
契約期間を設けないと、家庭教師側もいつでも辞めることが出来てしまいます。
やっと慣れてきたタイミングで急に来れなくなるというケースも少なくありません。
開始前にしっかり打ち合わせておきましょう。
かといって、契約期間を設けることで家庭側が辞めることができないのもデメリットです。
仮に辞める場合は、いつまでに申告する必要があるかなどもしっかりルールとして決めることでトラブルを未然に防ぐことができます。
2-3【ステップ③】指導内容と目標の共有
次に、指導内容と目標の共有についてです。
家庭教師はシンプルに説明すると、家庭側が目指す目標に対して、家庭教師が目標を達成させるために一生懸命に指導して、その対価として家庭側が家庭教師側に料金を支払うという流れになります。
基本的な内容になりますが、家庭側が求める指導内容と最終的な目標を家庭教師側と共有していなければ、家庭が希望していない内容をオンライン家庭教師が教えていたり、お互いの目標が違う方向であれば、いくら話し合いをしても時間と費用が無駄になってしまいます。
そのようなズレが生じないように定期的に話し合いの場を持つことが重要です。
2-4【ステップ④】定期報告と進捗の確認
オンライン家庭教師を個人契約で頼む場合は、定期的な報告と進捗の確認が必要です。
オンライン家庭教師を頼むからと言って、全てをオンライン家庭教師に丸投げしてしまうのは危険です。
実際に、かなりの期間が経ってから成績が上がらないから様子を聞いてみたら「こんなことをやってたの?」というケースも少なくありません。
以下の内容も契約内容に盛り込むと良いでしょう。
2-4-1 目標に対する達成状況の確認
個人契約のオンライン家庭教師と協力して目標達成を目指すには、定期的に目標に対する達成状況を確認することが重要です。
目標に対して、現在はどの位置にいるのか、ペースが追いついているかいないかを判断する材料にもなります。
また、保護者の方がお子さんの勉強に強く関与している場合であれば、進捗を確認することによって、家庭内でも効果的に協力する事が可能です。
オンライン家庭教師からの報告や進捗の確認は、口頭や書類作成、メールなど色々な形式がありますが、毎回の書類作成になると家庭教師側の負担も大きくなってしまいますので、毎回の指導後に口頭での指導報告、月毎に書類での提出、またはメールでの報告が妥当でしょう。
このような報告の義務も契約内容に含めることをお勧めします。
2-4-2 授業内容の品質確保
オンライン家庭教師を始めた頃は、お互いも新鮮な気持ちと適度な緊張感の中で授業が行われるため授業の質が高いケースが多いですが、時間の経過とともにお互いに慣れが生じてしまい、授業の質が下がってしまうケースがあります。
授業の質が保たれているかの確認方法はいくつかあります。
定期的に授業に立ち会ったり、立ち会う時間が取れない場合は、使用するビデオ通話ツールで録画をして時間のある時に確認することもできます。
あとは、実際に受講しているお子さんに授業の内容や理解に対する手応えなど、日頃の何気ない会話の中で聞いてみるのも効果的です。
日頃の何気ない会話の中にも目標達成へのヒントが隠されている場合があります。
3.個人契約のリスクと対策について
オンライン家庭教師を個人契約で頼む際には、いくつかのリスクがあります。
起こり得るリスクを事前に確認して、起きてからではなく、起きないようにするにはどう準備すれば良いか、また仮に起きた場合にどのように対策するかを考えておきましょう。
そうすることで、スムーズにオンライン家庭教師を利用することができます。
3-1 通信トラブルへの対策
オンライン家庭教師はインターネット上での授業になるため、通信トラブルが起こる可能性があります。
1つ目は「Wi-Fi環境のトラブル」です。
何の前触れもなく起きる場合は対策が難しい場合もありますが、「最近Wi-Fiの調子が悪いかも」と感じた場合は放置せず、出来るだけ早めに対処しましょう。
2つ目は「ビデオ通話ツールの不具合」です。
Zoom、Skype、Google Meet、LINEなど無料で利用出来るものがいくつかあります。
基本的には自分にとって使い勝手のよいものを使うかと思いますが、万が一、ツールの不具合があった場合には他のツールを最低1つは使えるように準備しておきましょう。
3-2 不適切な行為への対策
例えば、オンライン家庭教師が指導中にスマートフォンをいじっている、解説をせずに問題を解かせているだけ、大学の課題をやっているなど、画面の向こう側で行なっている行為が見えづらい事があります。
このような不適切な行為があったときに、どのような罰則があるかなど、契約内容に必ず入れるようにしましょう。
罰則と聞くと厳しく感じるかもしれませんが、家庭教師側も時給をもらっている以上、指導以外の不適切な行為には厳しい姿勢を見せる事が重要です。
特に個人契約の場合、起きてからではなく、起きないようにする体制を整えましょう。
4.まとめ
以下にここまでの内容をかんたんにまとめておきます。
1.オンライン家庭教師と個人契約の全体像
オンライン家庭教師とは、インターネット環境(ビデオ通話など)を使用して受講できる家庭教師の形式で、個人契約(家庭教師会社を通さない)にすることによって、個人契約では、指導内容や時間、費用など、全てを自分たちのニーズに合わせてカスタマイズできるメリットです。
また、オンライン家庭教師は地理的な制約がないため、特定の科目に特化した指導を希望する場合や、特定の時間帯に指導を受けたい場合など、自分たちの条件に最も合った家庭教師を選ぶことができます。
2.個人契約を成功させる4つのステップ
【ステップ①】家庭教師の選び方(所持資格、指導経験、専門性の確認)
オンライン家庭教師を選ぶ際には、所持資格・指導経験・専門性(希望する指導内容が専門的である場合)があるかを事前に確認したうえで、学習目標に対応できるオンライン家庭教師かを判断しましょう。
【ステップ②】トラブルを回避する契約内容
個人契約は家庭教師会社を通さないのでトラブルが起こりやすいです。
特に「料金面」「支払方法」「キャンセル規約」「受講期間」についてはトラブルになるケースが多いので、契約内容にしっかりと盛り込む必要があります。
【ステップ③】指導内容と目標の共有
家庭側が求める「指導内容と目標」が、家庭教師側の認識とずれないように定期的に話し合いの場を持つことが重要です。
そうすることで、かけた時間と費用を有効に活用することが出来ます。
【ステップ④】定期報告と進捗の確認
全てをオンライン家庭教師に丸投げしてしまうのは危険です。
定期的に目標に対する達成状況を確認することが重要です。
進捗を確認することによって、家庭内でも効果的に協力する事が可能です。
また、時間の経過とともにお互いに慣れが生じてしまい、授業の質が下がってしまうケースがあります。
定期的に授業に立ち会ったり、立ち会う時間が取れない場合は、使用するビデオ通話ツールで録画をして時間のある時に確認することもできます。
3.個人契約のリスクと対策について
1つ目のリスクは通信トラブルです。
「Wi-Fi環境のトラブル」「ビデオ通話ツールの不具合」が起きないように日ごろから注意を払いましょう。
2つ目は不適切な行為です。
オンライン家庭教師が指導中にスマートフォンをいじっている、解説をせずに問題を解かせているだけ、大学の課題をやっているなど、画面の向こう側で行なっている行為が見えづらい事があります。
不適切な行為があったときに、どのような罰則があるかなど、契約内容に必ず入れるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
オンライン家庭教師を個人契約で頼む際には、メリットとデメリットの両面を考える必要があります。
個人契約は家庭教師会社を通さないため、必要以上の「教材費」「管理費」「入会金」がかからず、家庭教師会社と比較すると低料金で頼む事が出来るケースが多いです。
ただ、その反面、オンライン家庭教師の人選、契約内容の決定、その後のトラブル管理など、家庭側が個人的に行う事が多いのも事実です。
家庭教師のアーチでは、他の家庭教師会社と比べて低料金で、ご家庭へのサポート体制も整っています。
もし、「個人契約の家庭教師は不安・・・」というお悩みがある方は「家庭教師のアーチ」も参考にして頂けますと幸いです。