不登校はなぜ増えている?最新データと背景を解説
近年、不登校の児童・生徒数は年々増加しています。
文部科学省の調査でも、過去最多を更新する状況が続いています。
「なぜ不登校が増えているのか」
「家庭ではどのように支えればいいのか」
この記事では、最新のデータをもとに不登校の現状や背景、家庭でできるサポートについてわかりやすく解説します。
最近の不登校の状況
(最新データ)
文部科学省が公表しているデータによると、不登校(年間30日以上欠席)となる児童・生徒数は年々増加の一途をたどっています。特にここ数年は、新型コロナウイルスの影響で生活リズムや学習環境が大きく変化したこともあり、以下のような傾向・背景が見られます。

不登校が増えている
主な理由
不登校の原因の一つ:人間関係の悩み(いじめ・友人関係)
不登校のきっかけとして多いのが、学校での人間関係の悩みです。
友人とのトラブルやクラスでの孤立感、ちょっとした言葉の行き違いなど、小さな出来事が積み重なり、学校に行くことへの不安につながることがあります。
また、いじめやからかいといった深刻な問題が背景にあるケースもあります。周囲から見ると些細に思える出来事でも、子ども本人にとっては大きなストレスとなり、学校に足が向かなくなることも少なくありません。
特に思春期の子どもにとって、友人関係は生活の中で大きな割合を占めています。そのため、人間関係の悩みが続くと「学校に行きたくない」という気持ちにつながりやすくなります。
大切なのは、無理に理由を問い詰めるのではなく、子どもが安心して気持ちを話せる環境をつくることです。家庭での安心感が、不登校の回復につながる第一歩になることもあります。

不登校の原因の一つ:SNSやネットトラブル
近年、不登校の背景として増えているのが SNSやインターネット上の人間関係トラブルです。
LINEやSNSのグループ内でのやり取り、既読スルーへの不安、仲間外れなど、オンライン上の人間関係がストレスの原因になるケースも少なくありません。
また、SNSでの悪口や誹謗中傷、いわゆる「ネットいじめ」がきっかけとなり、学校に行くことへの不安や恐怖を感じる子どももいます。
インターネットは便利なコミュニケーション手段ですが、子どもにとっては人間関係のストレスが学校の外でも続いてしまう環境になりやすい面もあります。
そのため、学校での出来事だけでなく、SNSやオンライン上の人間関係も含めて子どもの状況を理解することが大切です。

不登校の原因の一つ:学習面でのつまずき・学力への不安・学力格差の拡大
不登校の背景には、学習面でのつまずきや学力への不安が関係しているケースもあります。
授業の内容が難しくなり、「わからない」が増えていくと、次第に勉強への自信を失ってしまうことがあります。わからないまま授業が進んでしまうことで、「学校に行っても理解できない」という気持ちが強くなり、登校へのハードルが高くなることもあります。
また、学校を休み始めると授業の進みとの差が広がりやすく、「今さら戻っても追いつけないのでは」という不安を抱える子どもも少なくありません。
そのため、不登校のサポートでは 学習面の負担を減らし、少しずつ自信を取り戻すことも大切なポイントになります。

不登校の原因の一つ:コロナ以降の生活環境の変化
新型コロナウイルスの影響により、子どもたちの生活環境や学習環境は大きく変化しました。
休校やオンライン授業、外出自粛などを経験したことで、生活リズムが崩れたり、学校に通うことへの心理的なハードルが高くなったりするケースも見られます。
また、学校行事の減少や人との交流機会の変化などにより、これまでとは違った形でストレスや不安を感じる子どもも増えています。
こうした環境の変化が、不登校の増加に影響している可能性も指摘されています。

不登校の原因の一つ:家庭環境の変化・経済的問題
家庭環境の変化も、不登校の背景として考えられる要因のひとつです。
保護者の仕事の変化や家庭内のストレス、引っ越しや家族関係の変化など、子どもを取り巻く環境が変わることで不安定になる場合があります。
また、家庭でのコミュニケーションが減ったり、子どもが悩みを相談しにくい状況が続いたりすると、気持ちを抱え込んでしまうこともあります。
もちろん、すべての不登校が家庭環境に原因があるわけではありませんが、子どもが安心できる居場所として家庭でのサポートや理解が大きな支えになることも少なくありません。

このように、不登校の理由は一人ひとり異なりますが、状況が長期化するほど学習面だけでなくメンタル面や将来の進路にも大きな影響が及ぶことが少なくありません。そのため、早期に手立てを講じ、生徒さんに合ったサポートを提供することがとても重要です。
不登校の子どもに起きやすい学習の問題
不登校が続くと、多くのご家庭で心配になるのが「学習の遅れ」です。
しかし実際には、単純に授業を受けていないことだけが問題なのではなく、勉強に対する気持ちの変化も大きく影響しています。
ここでは、不登校の子どもに起きやすい学習面の課題について解説します。
学習の遅れ
学校を休む期間が長くなると、どうしても授業の進度との差が広がっていきます。
特に中学生や高校生になると、学習内容が急に難しくなるため、「どこからやり直せばいいのかわからない」という状況になることもあります。
また、
- 教科によって理解度の差が大きくなる
- 基礎が抜けたまま次の単元に進んでしまう
- 学校復帰や受験を考えたときに不安が大きくなる
といった問題につながる場合もあります。
そのため、不登校の学習サポートでは、現在の学力を把握し、無理のないペースで学び直すことが大切になります。

勉強への苦手意識
不登校のきっかけの一つとして、勉強への苦手意識が関係しているケースも少なくありません。
授業についていけない状態が続くと、
「どうせやってもわからない」
「勉強が嫌い」
といった気持ちが強くなってしまうことがあります。
また、周りの友達と比べてしまい、
- 自分だけ遅れている気がする
- 学校に行っても授業がわからない
と感じることで、さらに勉強から距離を置いてしまうこともあります。
そのため、不登校の学習支援では 「勉強=つらいもの」というイメージを少しずつ和らげていくことが重要になります。

自信の低下
学習の遅れや苦手意識が続くと、子どもの自己肯定感にも影響することがあります。
例えば、
- 問題が解けない経験が続く
- 学校の話題を避けるようになる
- 「自分は勉強ができない」と思い込んでしまう
といった状態になることもあります。
しかし、小さな成功体験を積み重ねることで、子どもの気持ちは少しずつ変わっていきます。
「わかった」
「できた」
という経験を増やすことで、学習への前向きな気持ちを取り戻していくことが大切です。

家庭でできるサポート
不登校の子どもを支えるうえで、家庭での関わり方はとても大切です。
とはいえ、保護者の方が「どう接すればいいのかわからない」と悩むことも多いものです。
ここでは、家庭で意識しておきたいサポートのポイントを紹介します。

無理に登校を急がない
不登校の状態にある子どもにとって、「学校に行かなければならない」というプレッシャーが強すぎると、かえって気持ちが追い込まれてしまうことがあります。
もちろん学校復帰を目指すことは大切ですが、まずは子どもが安心できる環境を整えることが重要です。
焦って登校を急ぐよりも、
- 気持ちを落ち着かせる時間をつくる
- 家庭の中で安心できる居場所を保つ
といったことが、結果的に次の一歩につながることもあります。

学習のハードルを下げる
不登校の期間が長くなるほど、「勉強を始めること」自体が大きなハードルになる場合があります。
そのため、最初から長時間の勉強を求めるのではなく、
- 10分だけ問題を解く
- 好きな教科から始める
- 簡単な内容から復習する
など、取り組みやすい形で学習をスタートすることが大切です。
小さな学習習慣を積み重ねることで、少しずつ自信を取り戻していくことができます。

小さな成功体験を作る
不登校の子どもにとって、「できた」という体験はとても大きな意味を持ちます。
例えば、
- 1問問題が解けた
- 前より少し長く勉強できた
- わからなかった内容が理解できた
こうした小さな変化を認めてあげることで、子どもの自信や意欲は少しずつ育っていきます。
結果を急ぐのではなく、小さな前進を積み重ねていくことが、不登校の学習サポートではとても大切です。


学習サポート
という選択肢
不登校の状況では、家庭だけで学習を支えることが難しいケースも少なくありません。
そのような場合、家庭教師などの個別指導を利用することで、無理のないペースで学び直しを進めることができます。
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不登校の原因や子どもへの接し方、学習サポートの方法については、ブログでも詳しく解説しています。
保護者の方からよくいただく質問や、実際の指導経験をもとにした内容も紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。








